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福岡県警は10日、日本国内の高齢者からキャッシュカードを盗んだとして、フィリピン入国管理局が今年5月に拘束し、10日に強制送還されたフィリピン拠点の日本人犯罪組織「JPドラゴン」メンバー・三本竹朗容疑者(27)、松本直人容疑者(35)、石川光里容疑者(45)、森廣将人容疑者(38)、山根麟太郎容疑者(27)、天野翼容疑者(30)の男6人を窃盗容疑で逮捕した。
フィリピン入管
逮捕された6人のうち、5人は福岡簡裁が窃盗容疑で逮捕状を出し、フィリピン入管などが5月にマニラで拘束したメンバーで、10日午前にフィリピン・マニラのニノイアキノ空港発の便で移送され、移送中の航空機内で逮捕されて同日午後に成田空港に到着した。
6人は2023年に日本国内の被害者宅にウソの電話をかけてだまし、キャッシュカードを受け取って盗んだ疑いが持たれている。6人は日本の捜査当局にJPドラゴンのメンバーだと認定されていて、捜査員を装って高齢者からキャッシュカードや銀行の情報を盗み取り、現金をだまし取っていたとみられている。
フィリピン当局は日本側からの捜査協力を受け、6月4日にJPドラゴンのリーダー・吉岡竜司容疑者(55)=福岡県警が窃盗容疑で逮捕状を取得=を拘束していて、日本側と身柄の引き渡しを調整している。
県警は、JPドラゴンのメンバーらが特殊詐欺事件に関与していたとみて、グループの活動実態など全容解明を進めている。