無許可で女性従業員に接待営業 「M’s」グループ系列の飲食店店長と名義貸しの男を逮捕

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　北海道警札幌中央署は１日未明、風俗営業の許可を受けずに女性従業員に接客させていたとして、札幌市中央区南５条西３丁目（ススキノ）にあるニュークラブ「Pub Club Allenale（パブクラブ アレンデール）」を家宅捜索し、店長の長谷川ちひろ容疑者（３３）と、土木作業員・村本良太容疑者（３７）＝札幌市豊平区＝の男女２人を、風俗営業法違反（名義貸し・無許可営業）の疑いで逮捕した。

「Pub Club Allenale（パブクラブ アレンデール）」

　村本容疑者は、２０１９年１１月ごろから今年５月ごろまでの間、自身名義の営業許可を店長の長谷川容疑者に貸して営業をさせた疑い、長谷川容疑者は村本容疑者名義の営業許可を使い、無許可で営業した疑いが持たれている。

　同署は２人の認否を明らかにしていないが、この店の実質的な経営者は保険金詐欺や貸金業法違反などで逮捕されている、「M’s（エムズ）」グループ会長・武藤健太郎容疑者（４１）＝札幌市中央区南９条西＝とみている。

　「M’s」グループを巡っては、会長の武藤容疑者やM’s社員、関係者らが、統合失調症を装った保険金詐欺や、ヤミ金を営んだ貸金業法違反、出資法違反、家具や家電などの処分契約を巡る特定商取引法違反、転売目的で数百台のスマートフォン購入詐欺などで逮捕されていて、これらの事件で押収された証拠品などの捜査から今回の事件が発覚した。

　同署は、「M’s」グループを中心とした「匿名・流動型犯罪グループ（トクリュウ）による犯行の一端とみて、組織的な金の流れや余罪など、グループの全容解明を進めている。