沖縄県警は20日、暴力団関係者の利用を拒否している沖縄県北谷町のホテルに暴力団関係者を宿泊させたとして、指定暴力団・旭琉會会長・糸数真容疑者(70)=沖縄県沖縄市諸見里=と、知人の北谷町漁業協同組合の組合長(67)=北谷町桑江=と、その妻(52)の3人を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。
沖縄県警察本部
糸数容疑者ら3人は共謀して2023年3月、宿泊約款で暴力団員の利用を拒否している北谷町のホテルに、ホームページから虚偽の内容で宿泊予約を申し込み、同年4月に県外の複数の暴力団関係者を2日間宿泊させた疑いが持たれている。糸数容疑者と組合長夫妻は知人関係で、糸数容疑者の依頼で虚偽の宿泊予約をしたとみられている。
旭琉會は2019年7月12日に旭琉會の富永清前会長が死去して以降、約5年半の間、会長不在となっていたが、旭琉會傘下「三代目富永一家」総長だった糸数容疑者が今年2月8日に旭琉會の二代目を継承していた。
【追記】
那覇地裁は同月22日、旭琉會会長ら3人の勾留請求を却下した。那覇地検は3人の処分について「捜査中」とし、今後は在宅で捜査を進め、起訴するかどうかを判断する。