指定暴力団・旭琉會の本部事務所で8日、旭琉會会長の継承儀式が執り行われ、三代目富永一家の糸数真総長が会長に就任した。役員人事も新体制となった。
沖縄旭琉会から引き継がれた旭琉會の代紋
8日午前10時過ぎ、沖縄県北中城村にある旭琉會本部事務所にはスーツやはかまを着た関係者らが次々と訪れ、不測の事態に備えた県警の捜査員が周辺の警戒に当たっていた。
旭琉會は2011年11月、分裂から21年を経て「沖縄旭琉会」が「四代目旭琉会」を吸収する形で一本化が正式決定。沖縄旭琉会の富永清会長が会長に就任し、四代目旭琉会の花城松一会長が会長代行に就任して、組織名称を「旭琉會」として再統合した。「代紋」は沖縄旭琉会の代紋が引き継がれた。
2019年7月12日に富永清前会長が死去して以降、旭琉會は約5年半の間、会長不在となっていて、「二代目照屋一家」の永山克博総長が暫定的に代表を務めていたが、県警は組織運営を巡る抗争再燃も懸念していた。
県警は、旭琉會新体制の役員人事や、今後の動向などを注視している。