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18年前の山健組傘下「多三郎一家」総長刺殺事件 神戸山口組系「健國会」幹部を送検

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 兵庫県警暴力団対策課と葺合署は28日、2007年5月に兵庫県神戸市内の路上で、指定暴力団・六代目山口組系四代目山健組傘下「五代目多三郎一家(現在は後継組織の健仁会)」の後藤一男総長(当時65)が刺殺された事件で、今月26日に逮捕された特定抗争指定暴力団神戸山口組系「二代目健國会」幹部・勢昇容疑者(76)=住所不詳=を組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)容疑で送検した。

勢昇容疑者(76)

送検される勢昇容疑者(76)

 勢容疑者は2007年5月31日午後6時15分ごろ、神戸市中央区二宮町1の路上で、後藤総長の腹や背中などを刃物で複数回刺して殺害した疑いが持たれている。勢容疑者は26日夜、神戸市東灘区内の路上で逮捕された。

 この事件を巡っては、これまでに13人が殺人や殺人予備などの容疑で逮捕されていて、県警は実行役などの供述から勢容疑者が殺害現場の指示役だったとみて、2009年2月に指名手配していた。

 県警が犯人隠避の疑いで逮捕した暴力団関係者とみられる無職・中田智富容疑者(63)=京都府木津川市加茂町里中森=の動向をつかんで勢容疑者の潜伏先を特定し、18年越しの逮捕となった。

 県警は勢容疑者の認否を明らかにしていないが、少なくとも今年9月から神戸市東灘区に潜伏していたとみて、逃亡中の足取りや他に逃亡を助けた人物の有無など調べを進めている。

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