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山口組系山健組傘下「多三郎一家」総長刺殺事件 神戸山口組系「健國会」幹部を起訴

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 神戸地検は17日、2007年5月に兵庫県神戸市内の路上で、指定暴力団・六代目山口組系四代目山健組傘下「五代目多三郎一家(現在は後継組織の健仁会)」の後藤一男総長(当時65)が刺殺された事件で、特定抗争指定暴力団神戸山口組系「二代目健國会」幹部・勢昇容疑者(76)=兵庫県神戸市東灘区=を組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)の罪で起訴した。

神戸地方検察庁

神戸地方検察庁

 勢容疑者は2007年5月31日午後6時15分ごろ、神戸市中央区二宮町1の路上で、後藤総長の腹や背中などを刃物で複数回突き刺して殺害した疑いが持たれている。地検は勢被告の認否を明らかにしていない。

 この事件を巡っては、これまでに13人が殺人や殺人予備などの容疑で逮捕されていて、配下の組幹部に殺害を指示したとされる山健組傘下の組長が逮捕、起訴されたが、一審・神戸地裁は「指揮があったかどうかは合理的な疑いが残る」として無罪を言い渡したが、二審・大阪高裁は懲役20年の有罪判決を言い渡し、最高裁は二審判決を支持し有罪が確定した。

 県警は実行役などの供述などから、勢容疑者が殺害現場の指示役だったとみて2009年2月に指名手配し、勢容疑者は逃亡していたが、今年10月26日夜、神戸市東灘区内の路上で逮捕された。

 県警が犯人隠避の疑いで逮捕した暴力団関係者とみられる無職・中田智富容疑者(63)=京都府木津川市加茂町里中森=の動向をつかんで勢容疑者の潜伏先を特定し、18年越しの逮捕となった。

 地検は同日、勢被告の逃亡を助けたとして、犯人隠避罪で中田容疑者も起訴した。

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