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警視庁と千葉県警の合同捜査本部は13日、自身が使用する車が盗難車であることを隠すため、盗難車に不正取得したナンバープレートなどを取り付けたとして、指定暴力団・住吉会傘下組員・橋本幸斗容疑者(21)=住所不定=と、埼玉県吉川市にある自動車整備会社の代表取締役・瀧口洋一容疑者(50)=埼玉県川口市=、無職・今井一典容疑者(57)=埼玉県越谷市=の男3人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで逮捕した。
押収された盗難車「アルファード」
橋本容疑者は瀧口容疑者らと共謀して2024年3月中旬ごろ、橋本容疑者が使用するトヨタ「アルファード」が盗難車であることを隠すため、知人の暴力団組員名義で交付されたナンバープレートを取り付け、盗難車であることを隠した疑いが持たれている。
3人はオークションなどで安く購入した古い型落ちのアルファードから「車台番号」が打刻されているパーツを外し、盗難車の新型に近いアルファードの車台番号の上に取り付けて、運輸局から新たなナンバープレートを不正取得していた。
同本部はこれまでに、盗難車の前後に不正取得したナンバープレートを取り付けて埼玉県内の道路を走行した道路運送車両法違反容疑と、不正取得したナンバープレートを盗難車に取り付けたなどとして組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)で、今年4月に瀧口容疑者を2回逮捕していて、その後の捜査から瀧口容疑者が暴力団側から依頼を受け、自身が経営する整備会社で盗難車の偽装工作を請け負っていた疑いが浮上した。
2023年9月に東京都足立区にある指定暴力団・住吉会系七代目領家一家傘下「高瀬会」の本部事務所に盗難車が突入した事件の捜査過程で瀧口容疑者が浮上した。同本部は関係先から10台の盗難車「アルファード」を押収していて、盗難車の一部は正規ルートでの車購入が困難な暴力団組員らに販売していたとみられている。