◀関連記事
静岡地裁浜松支部で11日、特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下の元幹部と共謀して、元同僚の男性に暴行を加え死亡させた後、遺体をキャリーケースに入れて遺棄したとして、傷害致死罪や死体遺棄罪などに罪に問われている無職・川田征美被告(48)=浜松市中区=の裁判が開かれ、検察側は川田征美被に懲役12年を求刑した。

静岡地方裁判所浜松支部
川田被告は山口組傘下の元幹部・野嶋之仁被告(41)と共謀して2023年7月、浜松市中区の川田被告の自宅などで、元同僚の島村健吾さん(当時43)=浜松市西区=に暴行を加えて死亡させた上、遺体をキャリーケースに入れ、車の中に放置して遺棄したとされている。
検察側は「野嶋被告よる暴行で死に至ったとしても、共謀して加担した以上結果に責任を負うべきで、2人で無抵抗の男性を一方的に暴行した犯行の態様は極めて悪質」などとして、懲役12年を求刑した。
一方、弁護側は「野嶋被告とは上下関係があり、逆らうことができなかった。死に至らすほどの暴行については共謀は成立していない」と主張し、傷害罪は認める一方で傷害致死罪については否認。「犯行後に野嶋被告の関与を自供し、自首が成立する」として、懲役5年から8年が相当と主張した。
判決は1月15日に言い渡される予定。