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静岡地裁浜松支部(来司直美裁判長)で15日、特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下の元幹部と共謀して、元同僚の男性に暴行を加え死亡させた後、遺体をキャリーケースに入れて遺棄したとして、傷害致死罪や死体遺棄罪などに罪に問われていた解体工・川田征美被告=浜松市中区=の判決公判が開かれ、川田被告に対し懲役11年(求刑・懲役12年)の判決を言い渡した。

静岡地方裁判所浜松支部
川田被告は山口組傘下の元幹部・野嶋之仁被告と共謀して2023年7月、浜松市中区の川田被告の自宅などで、元同僚の島村健吾さん(当時43)=浜松市西区=に暴行を加えて死亡させた上、遺体をキャリーケースに入れ、車の中に放置して遺棄したとされる。
これまでの裁判で弁護側は、「野嶋被告とは上下関係があり、逆らうことができなかった。死に至らすほどの暴行については共謀は成立していない」と主張し、傷害罪は認める一方で傷害致死罪については否認。「犯行後に野嶋被告の関与を自供し、自首が成立する」として、懲役5年から8年が相当と主張していた。
判決で来司裁判長は、「歩行するのに補助が必要なほど弱っていた被害者を、継続的かつ一方的に凶器を使って暴行するなど犯行は極めて危険で悪質」と指摘。「元暴力団員の関与を自供したのは捜査機関に発覚する前ではなく自首は成立しない」として、川田被告に懲役11年の判決を言い渡した。