警察官を装った特殊詐欺に関与 「JPドラゴン」のメンバー6人を4回目の逮捕

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　福岡県警は１２日、フィリピンを拠点とする日本人犯罪組織「JPドラゴン」のメンバーが特殊詐欺に関与したとして逮捕された事件で、高齢女性から現金をだまし取ったなどとして、メンバーの三本竹朗容疑者（２８）ら６人を詐欺と窃盗の疑いで再逮捕した。

福岡県警察本部

　三本竹容疑者ら６人は他の仲間と共謀して２０２２年１２月３日、岐阜県警の警察官を装って岐阜市の女性（当時８８）の自宅に電話をかけ、「あなたが持っている現金に偽札が入っているかもしれない」「今から警察官を向かわせる」などとウソを言い、自宅で現金１５０万円とキャッシュカード１枚をだまし取った上、岐阜市内のATMで現金１０万円を引き出し盗んだ疑いが持たれている。

　６人が活動拠点にしていたフィリピン北部ブラカン州の２階建ての借家（メンバー間で通称・ピンクハウス）からは、これまでに８０代以上の高齢者の氏名や住所、電話番号が掲載されたＡ４用紙の「名簿」およそ４６００枚（約２０万人分）が押収されていて、このうち少なくとも１６０人が実際に詐欺被害に遭ったことが確認されている。

　福岡県警はいずれの認否を明らかにしていないが、６人は詐欺の電話をかける「かけ子」や、現金などを受け取る「受け子」の指示役とみられ、今回で４回目の逮捕となる。