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栃木県さくら市の遺体を車に乗せ出頭した事件 車両情報から暴力団関与の可能性

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 栃木県警は18日、今月16日未明に栃木県警さくら署に出頭してきた男2人が乗ってきた車のトランクから無職の男性(18)の遺体が見つかった事件で、司法解剖の結果、男性の死亡推定時刻は遺体発見から1日~数日以内とされ、頭部や両足を中心に外傷があったが死因は不詳だったと発表した。また、遺体が見つかった車の情報から暴力団が関与した可能性が浮上している。

送検される野本直希容疑者(23)-2025年9月17日-

送検される野本直希容疑者(23)-2025年9月17日-

 さくら署は16日午前0時45分ごろ、「トランクに遺体がある」と申告して出頭してきた、無職・野本直希容疑者(23)=自称・栃木県塩谷郡高根沢町宝積寺=と、無職・山本樹容疑者(23)=自称・高根沢町寺渡戸=の2人を、乗用車のトランクに男性の遺体を遺棄した死体遺棄の疑いで逮捕し、17日に送検していた。県警は、被害者の家族に危害が及ぶ可能性があるとして、この男性の氏名を明らかにしていない。

 今月14日に栃木県内のガソリンスタンドの従業員から、「車のトランクが開き、人のようなものが見えた」という110番通報があった。通報があった車はさくら署で遺体が発見されたセダンタイプの車と似た乗用車で、男らが給油する際に誤ってトランクを開けたとみられ、車は急発進して店を走り去ったという。翌15日に被害者男性の家族から「数日前から息子が帰ってこない」と警察へ行方不明届が出されていた。

 男性の遺体はさくら署で確認された際、下着姿で全身に鈍器で殴打されたような複数の外傷や出血がみられ、激しい暴行を受けた可能性があるという。14日の通報時には外傷を負っていたとみられている。

 県警は重要事件として17日までに、さくら署に41人体制の特別捜査班を設置していて、暴力団や匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)が関与している可能性があるとみて、殺人や傷害致死事件も視野に捜査している。

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