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福岡地裁で29日、2008年に福岡市で指定暴力団・三代目福博会系四代目梅津会傘下「藤木組」幹部が、同組組員2人に殺害された事件で、犯行を指示したとされる藤木組の元組長・藤木博志被告の判決公判が開かれ、藤木被告に対し、懲役18年の判決を言い渡した。
藤木博志被告(51)
藤木被告は2008年、配下組員らに指示して福岡市中央区の路上で、藤木組ナンバー2の菅竜二幹部(当時30)を刃物で刺した上、首を絞めて殺害させたとされる。これまでの公判で藤木被告は「指示は出していない」と主張していた。
福岡地裁は判決で、「実行役の組員らの供述は信用性が高く、被告は共犯者に責任を転嫁するのに終始している」と指摘。その上で「金銭トラブルを背景に、組長の立場で繰り返し殺害を指示していて、最も重い責任を負うべき」として、藤木被告に懲役18年を言い渡した。