福岡地裁で4日、2008年に同じ組のナンバー2の幹部を殺害したとされる、指定暴力団・三代目福博会系四代目梅津会傘下「藤木組」の組員2人の初公判が開かれ、弁護側は、「組織の命令に逆らえなかった」などと主張した。
福岡地方裁判所
藤木組組員の2人は9年前の2008年、藤木組組長だった藤木博志被告らと共謀し、藤木博志ナンバー2の菅竜二幹部(当時30)を刃物で刺したうえ、首を絞めて殺害したとされている。菅幹部は福岡市内の病院に入院していたところを組員らに呼び出され殺害されたとみられる。
初公判で、松崎被告は行為を認めたものの、殺意については否定し、溝上被告は起訴内容を認めた。弁護側は、「被告らは組織の命令に逆らえなかった」と主張した。
一方、検察側は「被害者の借金をめぐる暴力団特有の動機に基づいた犯行だ」と主張した。