◀関連記事
富山県公安委員会は5日、富山県富山市内で女性会社役員がメンズエステ店を開店する際、暴力団の威力を示して用心棒代名目で金銭を要求したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目一会幹部で、「五代目山昇組」の澤井文麿こと髙島文磨組長(53)に対し、不当な金品等の要求をしないよう暴力団対策法に基づき中止命令を出した。
富山県警察本部
髙島組長は2023年12月中旬、富山市内でメンズエステ店を経営する女性(30代)が、店を開店する際に第三者とトラブルになり、知人の髙島組長に相談したところ、「店を出すなら面倒をみてやる」「何かあれば言ってこい」「売り上げあがってからでいいぞ」などと言って、用心棒代名目で金銭を支払うよう要求したとされ、女性は複数回にわたって金銭を支払ったという。
また今年7月には、女性が男に金銭を支払った際に「どうもどうも、頑張れよ」などと言い、改めて用心棒代名目で金銭を要求したとされる。
髙島組長は、メンズエステ店の経営に関わった富山大学の准教授などが逮捕された一連の事件を巡り、今年7月15日に弁護士法違反の疑いですでに逮捕されていて、一連の捜査の過程で今回の用心棒代の要求が発覚した。
命令は、用心棒代名目などでの金銭要求の継続や、女性経営者への電話や文書、面会などを中止させるもので、違反した場合は3年以下の拘禁刑などが課せられる。