メンズエステ店で性的サービスの富山大准教授を恐喝容疑で3度目の逮捕 山口組系一会傘下「山昇組」組長も逮捕

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　富山県警は、富山市の性風俗営業が禁止されている地域で「メンズエステ」と称して女性従業員に性的なサービスをさせたとして、風営法違反の罪で起訴された富山大学の准教授らが、メンズエステ店の経営に関与していた女性従業員から現金１５０万円を脅し取ったとして、富山大学の准教授・滝谷弘容疑者（４９）と、会社員・小池孝容疑者（４３）＝富山市向新庄＝、無職・東厳志容疑者（３６）＝射水市白石＝と妻の東直佳容疑者（３３）の男女４人を恐喝の疑いで再逮捕した。

　滝谷容疑者ら４人は２０２４年６月、メンズエステ店の経営に関与してい女性従業員（４０代）に対し、「損害賠償問題です」「バックにヤクザがいて裁判や警察ではどうにもならない」「金を払えば助かる」などと脅し、現金１５０万円を脅し取った疑いが持たれている。

　滝谷容疑者は、富山市内の性風俗営業が禁止されている地域のマンションで「メンズエステ」と称して女性従業員に性的なサービスをさせた風営法違反の罪で起訴されたほか、２０２２年６月～２０２３年１月頃、ウソの事実に基づく借用書を用意して知人女性（４０代）から現金１００万円を脅し取った恐喝の罪でも起訴されていて、今回で３度目の逮捕となる。

山昇組の組事務所を家宅捜索

　また、この恐喝事件に関連して２０２４年７月、弁護士資格がないにも関わらず、報酬を得る目的で恐喝事件の損害賠償に関する和解を取りまとめるなどの法律事務を扱ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目一会幹部で、「五代目山昇組」組長・澤井文麿こと髙島文磨容疑者（５３）を弁護士法違反の疑いで逮捕し、１５日午後３時半過ぎに山昇組の組事務所を家宅捜索した。

　滝谷容疑者が髙島容疑者に依頼し、恐喝した女性従業員とメンズエステ店の店長との和解を髙島容疑者が取りまとめ、報酬として１０万円が支払われたとみられている。調べに対し、髙島容疑者は黙秘している。

　県警は、一連の事件が「匿名・流動型犯罪グループ（トクリュウ）」が関与する事件とみて、暴力団への金の流れなどについて捜査していた。