「組への応援金」と称し86万円を組織的に恐喝 住吉会系「西海家」幹部ら3人を逮捕

　宮城県警若林署は、２０代の男性会社員から組への応援金などと称して現金８６万円を脅し取ったとして、指定暴力団・住吉会系「九代目西海家」幹部で、「仁組」組長・阿部明仁容疑者（４１）ら３人を組織犯罪処罰法違反（組織的恐喝）の容疑で逮捕した。

宮城県若林警察署

　阿部容疑者らは２０２４年１０月から今年５月までの間、宮城県仙台市内の喫茶店などで男性会社員（２０代）＝仙台市＝に対し、「さらうぞ。組に応援金払え」などと言って現金８６万円を脅し取った疑いが持たれている。

　３人は複数回にわたって金を脅し取っていたとみられ、１度に数万円から数十万円を受け取っていて、脅し取った金を組織の運営資金に充てていたとみられる。

　宮城県内で「組織的恐喝」での摘発はこれが初めてで、同署は「捜査に支障がある」として３人の認否を明らかにしていないが、他の共犯者の有無や余罪などについて調べを進めている。