特殊詐欺「受け子」の統括役や指示役 準暴力団「打越スペクター」メンバーら2人を逮捕

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　警視庁は２０日、高齢者から現金をだまし取ったとして、リフォーム業者「三洋」の元代表で準暴力団・「打越スペクター（打越愚連隊）」OBグループのメンバー・島欣邦容疑者（３５）＝東京都練馬区＝と、同関係者で会社員・宮川富宏容疑者（３２）＝静岡県小山町＝を詐欺容疑で逮捕した。

警視庁本部

　島容疑者は特殊詐欺の「受け子」グループの統括役で、住宅の無料点検商法などで家主にウソを言って不安を煽る手口などで、不必要なリフォーム工事を持ちかけたとして、２０２４年に詐欺未遂容疑でも逮捕されていた。

　２人は共謀して２０２４年２月４日～９日ごろ、東京都足立区在住の女性（８０代）に長男を装って電話をかけ、「仮想通貨で儲かった分の税金を滞納し、国税庁に口座を凍結されてしまった。未納分のお金を用意してくれないか」などとウソを言って、都内のアパートの空き部屋に現金６００万円を宅配便で送らせて、だまし取った疑いが持たれている。

　警視庁は、このグループによる被害が２０２３年１２月～２０２４年２月で、少なくとも高齢女性５人から計約２千万円をだまし取ったとみていて、悪質なリフォーム詐欺事件や特殊詐欺事件へのグループの組織的な関与など全容解明を進めている。