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福岡県警などの合同捜査本部は29日、2011年4月に佐賀県伊万里市二里町八谷搦の病院駐車場で、当時抗争中だった指定暴力団・九州誠道会(現・浪川会)系幹部2人が銃撃されて死傷した事件で、指定暴力団・道仁会の当時ナンバー2で理事長だった坂本康弘被告=別の殺人罪などで公判中=を殺人などの疑いで逮捕した。

坂本康弘容疑者(2022年1月)
坂本被告は実行役=有罪確定=らと共謀して2011年4月5日午後1時10分ごろ、佐賀県伊万里市二里町八谷搦の病院駐車場で、入院していた九州誠道会系元組長の見舞いに来ていた九州誠道会系幹部ら2人を銃撃した疑いが持たれている。
銃撃された九州誠道会系幹部・浜ノ上勝則幹部(当時57)=長崎県大村市=は胸を撃たれて死亡。一緒にいた同会傘下だった田中安孝元組長=佐賀県多久市=は首に軽傷を負った。

◀2011年の九州誠道会幹部ら2人銃撃死傷事件

同本部は今月28日にも、いずれも当時道仁会系幹部だった会社員・内村佑也容疑者(46)=熊本県熊本市西区島崎=と、トラック運転手・山田宏幸容疑者(65)=熊本県美里町大井早=の男2人を殺人などの疑いで逮捕している。同本部はいずれの認否も明らかにしていないが、坂本容疑者が事件の指示役、元組員2人は実行役の逃走支援や、現場の見張り役として事件に関与したとみている。
坂本容疑者は2008年9月に福岡県大牟田市の路上で、当時、道仁会と抗争中だった九州誠道会幹部で「井場組」の井場徹組長(当時50)の殺害を指示したとして、2022年に逮捕、起訴されている。井場組長は拳銃で胸や腹を撃たれ死亡した。
今月16日の初公判で、坂本被告は起訴内容について「すべて違っていますね」「全然違います」などと述べ、無罪を主張した。
道仁会と九州誠道会の対立抗争は、2006年5月に道仁会の会長人事を巡る対立から、一部の傘下組織が離脱して翌6月11日に九州誠道会を結成したことで始まり、激しい対立抗争を繰り広げた。
2007年には佐賀県武雄市の病院で、入院中の一般市民が九州誠道会組員と人違いされ、道仁会系組員に射殺されるなど、2013年の抗争終結までに死亡者14人の、負傷者14人を出している。