愛媛県警今治署は11日、高級ファッションブランド「PRADA」や「モンクレール」などの偽物のTシャツを販売目的で所持したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系秋良連合会傘下「三代目兵藤会」幹部・明瀬功尚容疑者(55)=今治市本町=と、その妻(36)、自営業の男(54)=今治市波方町=の男女3人を商標法違反の疑いで逮捕した。
愛媛県今治警察署
明瀬容疑者ら3人は今月4日、今治市内にある会社事務所兼作業場で、高級ファッションブランド「PRADA」や「モンクレール」のロゴと似せたマークをつけた長袖Tシャツ2枚を、販売目的で所持した疑いが持たれている。
この会社事務所兼作業場の代表は容疑者3人とは別の人物で、現場からは他にも偽物のブランドTシャツなどが多数見つかっている。
明瀬容疑者は、売買条件に「買主が反社会的勢力でないこと」とされている愛媛県内の男性(50代)が所有する今治市内の土地と建物を不正取得し、だまし取ったとして今年5月22日に詐欺容疑で逮捕されていて、この事件の捜査を進める過程で今回の容疑が発覚した。
同署は3人の認否は明らかにされていないが、この会社事務所との関係性や、偽のブランドTシャツの仕入れルート、余罪など詳しく調べている。