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違法スカウト「ナチュラル」に情報漏洩 警部補を懲戒免職して起訴 上司11人も戒告や訓戒

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 東京地検は23日、国内最大規模といわれる違法スカウトグループ「ナチュラル」に捜査情報を漏洩したとして逮捕された、警視庁暴力団対策課の警部補だった神保大輔被告(43)について、地方公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴した。神保被告の認否は明らかにしていない。

東京地方検察庁

東京地方検察庁

 警視庁は23日付で神保被告を懲戒免職処分とし、直属の上司の警部を戒告処分、当時の課長ら上司10人を所属長訓戒や警務部長注意などの「監督上の措置」、現在の「匿名・流動型犯罪グループ対策本部」対策監(当時・組織犯罪対策部参事官)も口頭厳重注意とした。

 神保被告は暴力団対策課の捜査員として今年4月と5月、警視庁がナチュラルの関係先に設置した捜査用カメラ6台の画像数枚を、ナチュラルが独自開発した特殊アプリで送信して、関係者に捜査対象の場所や撮影範囲を漏洩したとして、今年11月に地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで警視庁に逮捕され、さらに今年7月下旬には、神保被告が職場で捜査情報を確認して自作したとみられる捜査対象者の名前や肩書き、捜査用カメラ23か所の撮影対象場所などの一覧表を同アプリを使ってナチュラルの関係者に漏洩したとして、今月3日に同容疑で再逮捕されていた。

 神保被告は組織犯罪の捜査を約14年間担当し2023年から今年3月までの間、ナチュラルが関与する事件の捜査に携わっていて、2024年4月ごろまではナチュラル関係者に接触する際には上司に報告していたが、それ以降は報告が全くなかったという。

 今年4月にナチュラルの担当から外れた後も、神保被告は捜査情報へのアクセス権は持ったままで、職場のパソコンを使用して関係資料を入手していた。

 ナチュラルは、女性をスカウトし違法に風俗店に斡旋した上で、女性の売り上げに応じて風俗店から支払われる「スカウトバック」と呼ばれる報酬を得ていた「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」の1つで、およそ1500人が所属する国内最大規模といわれるスカウトグループ。

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