大阪府警と愛知県警に今月10日付で、愛知県に拠点を置く匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)「ブラックアウト」のリーダーのタキワキ・マサキ・ラサイ容疑者(21)=フィリピン国籍=が、ブラックアウトの解散届を提出した。
タキワキ・マサキ・ラサイ容疑者(21)
ブラックアウトは2024年9月に立ち上げられ、当初のメンバーは10人程度だったが、現在は暴走族や愚連隊の元リーダー、末端メンバーを含めると構成員は100人規模まで拡大。今年4月には、東大阪市のマンションに特殊警棒のような物を準備して集まり、侵入したとしてリーダーのタキワキ・マサキ・ラサイ容疑者ら男4人が凶器準備集合などの容疑で逮捕されていた。
このマンションの一室には、何らかの金銭トラブルから抗争状態にあったとみられている、大阪府内を中心に活動する別の匿名・流動型犯罪グループの関係者がいて、ブラックアウト側はこれまでに11人のメンバーが逮捕されていた。
解散届には、「これまでさまざまな違法行為を繰り返してきた。今回、大阪府警本部捜査第4課に逮捕されたことで、メンバーの将来を考えると、本日付で解散することとした」などと書かれていた。
大阪府警捜査4課は、この解散届は公的なものではなく解散の確証がないとして、今後もブラックアウトの動向を注視していくとともに、捜査を進めていく方針。