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大阪府警は、愛知県拠点の匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)「ブラックアウト」のメンバーらが、大阪市中央区に凶器を準備して集まったとして逮捕された事件で、新たにブラックアウトのメンバーで職業不詳・久保田十夢容疑者(22)=岡山県倉敷市=を凶器準備集合と邸宅侵入の疑いで逮捕した。
大阪府警察本部
久保田容疑者は他のメンバーらと共謀して今年4月、東大阪市内のマンションに特殊警棒のような物を準備して集合し、オートロックを開けてマンション10階まで侵入した疑いが持たれている。
ブラックアウトは大阪市西区のタワーマンション一室を拠点として「大阪進出」を企てていたとみられ、侵入したマンション10階の一室には、抗争状態にあった大阪府内で活動する別の匿名・流動型犯罪グループの関係者がいたとみられている。
一連の事件を巡っては、すでにリーダーのタキワキ・マサキ・ラサイ容疑者(21)=フィリピン国籍=らが凶器準備集合などの容疑で逮捕されていて逮捕者は15人となった。ブラックアウトは今年6月10日付けで「解散届」が提出されたが、府警はこの解散届は公的なものではなく解散の確証がないとして、今後も徹底して捜査を進めていく方針を示している。
ブラックアウトは2024年9月に立ち上げられ、当初のメンバーは10人程度だったが、現在は暴走族や愚連隊の元リーダー、末端メンバーを含めると構成員は100人規模まで拡大していた。
大阪府警は今月4日、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下「十一代目紙谷一家」の組員が、「ブラックアウト」の後ろ盾となっていたとみて、紙谷一家の本部事務所を家宅捜索して実態解明を進めている。