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「コロナ特別貸付」融資金詐取未遂 「M’s」グループを中心とするトクリュウ4人を再逮捕

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 北海道警察組織犯罪対策1課と札幌中央署などは21日、北海道札幌市を拠点とする「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」による詐欺事件などを巡り、日本政策金融公庫(日本公庫)から新型コロナウイルス関連の融資金700万円を詐取しようとしたとして、株式会社「M’s」の自称会長・武藤健太郎容疑者(41)=札幌市中央区南9西4=と、会社役員・花岡寛昭容疑者(75)=札幌市豊平区平岸1の8=、会社役員・本間涼介容疑者(41)=北海道市中央区南9西3=の男3人を詐欺未遂の疑いで再逮捕し、会社員・馬場祐希容疑者(29)=北海道北見市広明町=を詐欺の疑いで再逮捕した。

「M’s」会長・武藤健太郎容疑者(41)

「M’s」会長・武藤健太郎容疑者(41)

建設・警備会社「M’s(エムズ)」

建設・警備会社「M’s(エムズ)」

 武藤容疑者らは共謀して2020年4月30日~同年6月1日、札幌市の日本公庫支店で「M’s」が直営する飲食店がコロナ禍で売り上げが減少していると装うため、所得金額などを虚偽した確定申告書控えの写しなどを提出し、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」として700万円の融資金をだまし取ろうとした疑いが持たれている。融資は否決されため被害はなかった。

 また、長野容疑者は2023年に虚偽の確定申告書などで北海道信用保証協会の保証を取り付け、札幌市の銀行から融資金約980万円をだまし取ったとして詐欺の疑いで再逮捕された。

 道警はいずれの認否も明らかにしていないが、武藤容疑者と花岡容疑者ら3人は、偽造した通帳の写しなどを使って日本公庫から1000万円の融資を受けようとしたとして、今月1日にも逮捕されていた。

 武藤容疑者の逮捕は7回目で、武藤容疑者、本間容疑者、長野容疑者の3人は保険会社4社から計3650万円をだまし取ったとしてすでに詐欺罪で起訴されている。

 道警は、武藤容疑者が「M’s」グループを中心としたトクリュウのリーダー格で、花岡容疑者が指南役、馬場容疑者が実行役、本間容疑者が実行役を管理する立場だったとみていて、犯行の余罪やほかの共犯者など実態解明を進めている。

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