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統合失調症を装った保険金詐欺の「M’s」グループ会長ら男5人を再逮捕 家具や家電処分を巡り別の社員ら5人も再逮捕

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 北海道警は18日、統合失調症を装って入院し、保険会社から保険金約1365万円をだまし取ったとして、今年5月に逮捕されていた札幌市中央区で飲食店や建設業、警備業などの運営会社「M’s(エムズ)」会長・武藤健太郎容疑者(41)=札幌市中央区南9条西=と、無職・伊藤佳晃容疑者(37)=札幌市北区屯田6条=らあわせて5人が、同様の手口で別の保険会社からおよそ140万円をだまし取っていたとして、詐欺の疑いで再逮捕した。

「M's」会長・武藤健太郎容疑者(41)

「M’s」会長・武藤健太郎容疑者(41)

 武藤容疑者ら5人は共謀して2021年10月ごろから2022年2月ごろまで、伊藤容疑者が心身に不調があるよう装い精神科の医師に統合失調症と診断させて札幌市内の病院に入院し、退院後に保険会社からおよそ140万円をだまし取った疑いが持たれている。

 また「M’s」グループを巡っては、2024年6月から今年5月にかけて、家具や家電などの処分契約を巡り、3人の顧客にウソの説明をしたなどとして、「M’s」の社員・植村裕太容疑者(27)らあわせて5人も特定商取引法違反の疑いで再逮捕した。

 この事件では植村容疑者が主導したとみられていて、5人はインターネットのサイトから家具や家電の買い取りを依頼してきた顧客に対し、買い取りを拒んで処分料を請求し、その後、物品を処分せずに売却するなどして2023年1月から今年5月までで、約7100万円の売り上げがあったとみられている。

 道警は2つの事件について、いずれの認否も明らかにしていないが、いずれの事件も「M’s」を通じて実行役などが集められた「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」によるもので、違法なビジネスモデルを構築して多くの収益を得ているとみて、余罪を追及するとともにだまし取った金が暴力団に流れていた可能性も視野に、引き続きグループの実態解明を進めている。

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