統合失調症を装って入院し多額の保険金詐取 「M’s」グループ会長ら男5人を逮捕

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　北海道警は２９日、統合失調症を装って入院して多額の保険金をだまし取ったとして、飲食店や建設業、警備業などの運営会社「M’s（エムズ）」グループ会長・武藤健太郎容疑者（４１）＝札幌市中央区南９条西＝と、無職・伊藤佳晃容疑者（３７）＝札幌市北区屯田６条＝、会社役員・本間涼介容疑者（４０）＝札幌市中央区南９条西＝、職業不詳・長野有暉容疑者（３３）＝札幌市北区北３１条西＝、会社員・佐野大輔容疑者（３８）＝千葉県柏市明原＝の男５人を詐欺の疑いで逮捕した。

北海道警察本部

　武藤容疑者ら５人は共謀して２０２１年１０月ごろ、伊藤容疑者が統合失調症を装って札幌市内の精神科病院を受診して入院し、２０２２年３月、契約していた東京の保険会社から保険金約１３６５万円をだまし取った疑いが持たれている。

　道警は５人の認否を明らかにしていないが、武藤容疑者を指示役とする北海道拠点の「匿名・流動型犯罪グループ（トクリュウ）」とみて、相互の関係性や詐取した保険金の一部が暴力団に流れていた可能性も視野に実態解明を進めている。