稲川会系「小林組」幹部ら5人を逮捕 知人2人を殺害しようと車ではねて重傷負わす

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　北海道警苫小牧署は２６日までに、北海道苫小牧市内で知人男性２人を車ではねて殺害しようとしたとして、指定暴力団・稲川会系二代目小林組幹部・布施誠容疑者（５４）＝千歳市住吉４＝と、無職・木村誠容疑者（２９）＝群馬県前橋市富士見町時沢＝、会社員・中林恵一容疑者（５７）＝群馬県前橋市石倉町５＝、無職・沼田和樹容疑者（３５）＝苫小牧市寿町１＝、無職・伊藤征也容疑者（３５）＝苫小牧市弥生町２＝の５人を殺人未遂の疑いで逮捕した。

北海道札幌方面苫小牧警察署

　布施容疑者ら５人は今年９月１９日午後１１時ごろ、苫小牧市内の住宅敷地内で知人男性（５０代）２人を車ではねて、殺害しようとした疑いが持たれている。被害者の男性２人は胸部骨折や左ひさの靭帯損傷など全治３か月の重傷を負った。

　被害者２人のうちの１人が、別の小林組幹部と電話で口論となり、何らかの理由で電話を切ったことに腹を立てた幹部が布施容疑者らに指示を出し、現場に送り込んだとみられている。

　現場にいた被害者男性２人の知人が「もめている」と１１０番通報して事件が発覚。警察が現場に到着した時には布施容疑者ら５人は車を現場に置いたまま逃走していた。同署は２人から話を聴くなど裏付け捜査を進め、２６日までに５人を逮捕した。

　同署は、関係先として小林組の事務所を家宅捜索したが、犯行の指示を出したとみられる幹部の行方はわかっていない。

　同署はいずれの認否も明らかにしていないが、他に関与した人物や、布施容疑者らに指示をした男の行方を追っている。