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福島県警福島署は29日、福島市を拠点とする「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のメンバーらが市役所職員などになりすまし、高齢女性から現金をだまし取った事件に関与したとして、新たに指定暴力団・極東会傘下組長・小川登容疑者(42)=東京都板橋区東新町=を詐欺や窃盗、窃盗未遂の疑いで逮捕した。
福島県福島警察署
小川容疑者はすでに逮捕・起訴されている松浦毅司被告(41)=福島市渡利字番匠町=らと共謀して今年4月、行政職員や銀行員などになりすまし、埼玉県の女性(70代)に「生活補助金の申請がされていない」「新しいカードに変更する必要がある」などとウソを言ってキャッシュカードを詐取し、現金100万円を引き出した事件に、指示役として関与した疑いが持たれている。また同月17日には東京都品川区の女性(80代)からキャッシュカードをだまし取り、都内のATMで現金を引き出そうとしたが、引き出せずに未遂に終わった疑いも持たれている。
同署は「捜査に支障がある」として小川容疑者の認否を明らかにしていないが、秘匿性の高いアプリを使って松浦被告らと連絡を取っていた履歴が見つかり、2人が福島県内で複数回会っていたことも判明していて、余罪や他の共犯者など全容解明を進めている。