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特殊詐欺の現金回収グループトップの山口組系弘道会傘下「竹内組」幹部ら5人を逮捕

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 警視庁と長野県警は5日、特殊詐欺で高齢者からだまし取った現金の回収グループトップとみられる、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系四代目弘道会傘下「三代目竹内組」幹部・西郷正樹容疑者(43)=住居不詳=と、「受け子」管理役の無職・高橋澪依容疑者(30)=長野県松本市=、詐取金管理役の無職の男(23)=住所不定=、運搬役リクルーターの職業不詳の男(24)=長野県松本市=など男女5人を詐欺容疑で逮捕した。

西郷正樹容疑者(43)

西郷正樹容疑者(43)

 西郷容疑者は、特殊詐欺でだまし取った金を回収するグループのトップとみられ、2024年10月23日~25日に東京都世田谷区の男性(90代)に対し、医師や息子など装って「のどに腫瘍ができて声がかすれている」「検査時に忘れたポーチに、取引先から入金があるカードがあった。現金が至急必要」とウソを言い、現金300万円をだまし取った疑いが持たれている。

 今年5月に警視庁などが、詐欺グループの「受け子」の統括役とみられる山口組系五代目國粹会傘下「九代目信州斉藤一家」若頭で、「五代目藤井組」組長・小根澤拓也容疑者(42)=長野県諏訪市末広=など男女4人を逮捕していて、その後の捜査から西郷容疑者らの関与が浮上した。このグループによる詐欺事件は、少なくとも2024年9月~10月で東京、神奈川、岐阜などの高齢者7人から計1270万円をだまし取ったとみている。

 同様の手口による被害者は2024年1月~今年1月で、全国に約80人、被害総額は約3億円に上り、警視庁などは関連を調べている。

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