反社会勢力などによる事件・ニュースまとめサイト
T

元幹部の妻への恐喝未遂で宅見組幹部を逮捕 2億7千万円支払い命じた判決を巡り肩代わり迫る

関連記事

 京都府警捜査4課と西京署は15日、暴力団・二代目宅見組傘下組長だった元幹部の妻に対し、民事訴訟で元幹部らへの支払いが命じられた賠償金を肩代わりするよう迫ったとして、宅見組幹部(61)=大阪府茨木市=を恐喝未遂の疑いで逮捕した。調べに対し、男は黙秘している。

京都府警察本部

京都府警察本部

 詐欺や恐喝事件に関する損害賠償請求訴訟で、特定抗争指定暴力団神戸山口組井上邦雄組長や、宅見組入江禎組長、元幹部(85)ら4人に対して損害賠償を求めた民事訴訟で、大阪高裁が約2億7千万円の支払いを命じた判決を巡り、今年2月~10月に元幹部の妻の飲食業女性(56)=京都市下京区=が財産を隠し持っていると考え、女性に「姐さんが代わりに金払ってください」「金払わんと大変なことになりますよ」などと言い、現金を脅し取ろうとした疑いが持たれている。

 この民事訴訟は、新規事業のために10億円の資金調達を急いでいた東京の経営コンサルティング会社の男性役員が、2020年7月に金融ブローカーから「京都に最強の資産家がいる」として、当時・神戸山口組系二代目宅見組傘下組長だった元幹部を紹介され、金融ブローカーが抱える借金2億5千万円を肩代わりすれば10億円を融資すると説明され、指定された口座に2億5千万円を送金。その後、元幹部から「特定の人物による保証が必要」と言われ、融資は受けられず、暴力団組織の存在に言及して「何か文句があるのか」と返金を拒否。

 被害者の男性役員側が、井上組長や入江組長らに暴力団対策法に基づく代表者責任があるとして損害賠償を求め提訴し、2024年12月に大阪高裁が一審判決を支持し、連帯して約2億7千万円の損害賠償を命じていた。

SNSでフォローする
T