神奈川県警は、神奈川県横浜市で今年9月に発生した交通事故をめぐり、人身事故を起こし現場から逃げていた運転手の逃走を手助けしたとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系二代目竹中組傘下「義侠会」会長・陰西誠二容疑者(50)=埼玉県春日部市=を犯人隠避の疑いで逮捕した。

陰西誠二容疑者(50)
陰西容疑者は今年9月、横浜市の道路で発生した人身事故をめぐり、車を運転していた建設業の男(50)が逃走していることを知りながら、潜伏先の横浜市戸塚区のホテル付近から埼玉県まで自分の車で連れていき、逃走の手助けをした疑いが持たれている。
事故後、運転手の男は警察官を振り切り横浜市内のビジネスホテルに潜伏していたが、陰西容疑者の車がホテルを出入りする様子などが防犯カメラに映っていた。
運転手の男は9月17日、横浜市南区で信号待ちをしていた車に後ろから衝突する事故を起こして運転手にケガを負わせ、現場で人身事故の実況見分中に、途中で迎えに来させた知人の男(45)=犯人隠避罪で起訴=の車に乗り込み、警察官を振りきって逃走していた。
県警が、自動車運転死傷処罰法違反や道交法違反容疑で運転手の男の行方を追っていたところ、9月28日に神奈川県警南署に出頭してひき逃げなどの疑いで逮捕され、逃走の手助けをするようそそのかしたとして犯人隠避教唆罪で起訴されている。
県警は、陰西容疑者の認否は明らかにしていないが、逃走の手助けをした共犯者が他にもいるとみて、詳しい経緯など調べを進めている。