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警視庁は、女性を性風俗店へ斡旋する国内最大規模といわれる違法スカウトグループ「ナチュラル」との「みかじめ料」のやり取りなどを巡り、ナチュラル幹部・朝倉こと佐藤雄己容疑者(32)=住所不定=と、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「落合金町連合」幹部で「忽滑谷興業」組長・忽滑谷翔一容疑者(39)=東京都渋谷区元代々木町=の2人を東京都暴力団排除条例違反の疑いで再逮捕した。
忽滑谷翔一容疑者(39)
佐藤容疑者は2023年10月下旬に渋谷内の飲食店内で、都の条例で「暴力団排除特別強化地域」と指定されている渋谷区内でのスカウト行為を容認する見返りとして、忽滑谷容疑者に月額の「みかじめ料」名目で現金60万円を渡した疑いが持たれている。
ナチュラルは2009年ごろから東京都新宿区歌舞伎町を中心に活動を始め、全国の繁華街などで女性に声をかけ、性風俗店などの仕事を紹介する違法スカウトグループで、全国で1500人以上のメンバーが在籍し、女性を斡旋した各地の性風俗店から報酬の「スカウトバック」を受け取り、売り上げは年間約45億円に上るとされる。
調べに対しいずれも黙秘しているが、2人は8月に同条例違反の疑いで逮捕されていて、スカウトグループへの同条例の適用は全国初となった。