鹿児島県警は25日、強盗事件の被害者の男性に対し、第三者を介して示談に応じるようしつこく要求したなどとして逮捕された、指定暴力団・四代目小桜一家傘下「四代目上村組」幹部・大窪隼人容疑者(39)=鹿児島県鹿屋市笠之原町=を県不安防止条例違反の疑いで送検し、関係先として小桜一家 の本部事務所を家宅捜索した。
小桜一家本部を家宅捜索
大窪容疑者は今年8月20日ごろ、強盗事件の被害者の男性(20代)に対し、複数回にわたり第三者を介し職場に押し掛けるなどして、強盗事件の被害届を取り下げて示談に応じるよう要求するなどした疑いが持たれている。
被害者の男性は8月17日、鹿屋市内で暴行を受けた上、現金およそ13万円が入ったバッグを奪われ、被害届を提出していて、県警のその後の捜査から今月、建設作業員の男2人を強盗の疑いで逮捕していた。
県警は「捜査に支障がある」として大窪容疑者の認否を明らかにしていないが、大窪容疑者と建設作業員の男2人とは面識があり、強盗事件と大窪容疑者との関連を調べている。