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SNSで勧誘した130人の少女らに売春斡旋 「トクリュウ」リーダーの男ら2人を逮捕

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 大阪府警は20日、大阪市中央区東心斎橋(通称・ミナミ)のグリコ看板下(通称・グリ下)に出入りする少女に売春をさせたとして、「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」のリーダーとみられる自称自営業・木村有亮容疑者(34)=大阪市中央区=と、無職・秀嶋浩輝容疑者(24)=大阪府守口市=の男2人を売春防止法違反と児童福祉法違反の疑いで逮捕した。府警は2人の認否を明らかにしていない。

大阪府警察本部

大阪府警察本部

 木村容疑者らは共謀して2024年6月13日、「グリ下」に出入りする女子高校生を、大阪府岸和田市内のホテルで男性2人(50代)に引き合わせ、売春を斡旋した疑いが持たれている。

 木村容疑者はその前日に、SNSを通じて勧誘したこの女子高校生と大阪市内の喫茶店で面談し、「100万円なんて余裕で稼げる」「売春して客からもらった金を2人で分けよう。お試しで5日だけやってみないか」などと売春を持ち掛け、売春で得られる報酬の取り決めをしていて、この女子高校生は同13日~14日でこの男性2人を含む計5人と売春をし、「計7万5千円を得て、自分の取り分は2万7千円だった」と説明している。

 この女子高生を巡っては、この事件後にメンバーの別の男(26)らが車で連れ出し、約10日間にわたって東北地方のホテルなどを転々としながら、少なくとも109人の男性に対して売春を斡旋し計180万円以上を得たとされ、遠征中は女性たちのスケジュールを管理し、朝10時から夜10時まで休みなしで売春をさせていたという。

 女子高校生は当時の調べに対し、「メンズコンセプトカフェの推し活費用を稼ぎたかった。ただ、1日1食程しか食べられず、最後の方はしんどくて帰りたくて仕方なかった」と話している。

 この男らは、今年2月以降に売春防止法違反容疑などで逮捕・起訴され現在公判中で、男らの供述や押収品などから木村容疑者らが浮上した。

 府警は、木村容疑者らのグループが、援助交際を希望する少女を「グリ下」界隈やSNSで探す「スカウト」、女性を装ってマッチングアプリなどで男性客を募る「打ち子」、少女らをラブホテルまで送迎する「運転手」など約70人規模のメンバーで分業され、約130人の少女らを全国各地に連れ回して売春を斡旋していたとみて、グループの実態解明を進めている。

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