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福岡高裁で、福岡県福津市で2011年5月に準大手ゼネコンの社員宅に銃弾が撃ち込まれた事件に関与したとして銃刀法違反や建造物損壊などに問われ、2024年12月13日に一審の福岡地裁小倉支部で無罪判決を受けた、特定危険指定暴力団・工藤會系「四代目極政組(現在は五代目)」元組長・内蔵成喜八被告(58)の控訴審初公判が開かれた。

福岡高等裁判所
控訴審の初公判では検察側の証人として、かつて内蔵成被告と親分・子分の関係であった、工藤會の現役幹部で内蔵成被告の後を継いだ「五代目極政組」組長(52)が出廷し、注目を集めた。
内蔵成被告は、すでに有罪判決を受けている実行役の工藤會系元組員らと共謀して2011年5月6日午前1時35分頃、東京に本社を置く準大手ゼネコン九州支店に勤務する男性(当時59)の福岡県福津市光陽台1にある自宅前の路上から、拳銃で銃弾5発を発射し、玄関ドアなどを損壊したとされる。
一審の福岡地裁小倉支部は、「立証の柱である実行役の供述が、信用性のある別の調書と矛盾していて信用できない」などとして、内蔵成被告に無罪判決(求刑・懲役12年)を言い渡した。検察側は一審判決を不服として控訴していた。
検察側からの「当時の組織の実態」についての問いに、五代目極政組組長は「立場上、発言を控えさせていただきます」と証言を避けた。
裁判長からの「立場上の理由の詳細は」との問いには、五代目極政組組長は、「理解が難しいとは思いますが、私たちの世界においては立場上控えるところであります。心中、察していただければ幸いです。調書に関して重きを置いていただきたい。それが精一杯です」
検察側は、2025年末に取られた組長の供述調書の採用を裁判所に求めた。次回の公判では、被告人質問が予定されている。