◀関連記事
神戸地検は23日、2007年5月に兵庫県神戸市内の路上で、指定暴力団・六代目山口組系四代目山健組傘下「五代目多三郎一家(現在は後継組織の健仁会)」の後藤一男総長(当時65)が刺殺された事件で、特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「二代目健國会」幹部・勢昇被告(77)=組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)罪などで起訴=を住まわせるため、別人が入居するとの虚偽内容で不動産会社と賃貸借契約を結ぶなどしたとして逮捕された無職の女性(54)=京都府木津川市=について不起訴処分とした。地検は不起訴の理由は明らかにしていない。

神戸地方検察庁
女性は2024年5月、不動産会社に対し勢被告を入居する事を隠して別人が住むとウソを伝え、神戸市東灘区御影中町3のマンション一室の賃貸借契約を締結したとして、兵庫県警に詐欺容疑で逮捕されていた。このマンションの一室が勢被告の潜伏先となっていた。
勢被告は後藤総長刺殺事件に関与したとして2009年2月に指名手配され逃亡していたが、今年10月26日夜に神戸市東灘区内の路上で逮捕され、その後起訴されている。