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山口地裁(安達拓裁判官)で15日、今年の「全国高校野球選手権」で客に金を賭けさせて優勝校と準優勝校を予想する賭博を運営したとして、男2人が賭博開帳図利罪で起訴された事件で、そのうち特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下幹部・中尾義満被告(57)=茨城県神栖市田畑=の判決公判が開かれ、安達裁判官は中尾被告に対し、拘禁刑10か月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。

山口地方裁判所
中尾被告は知人の会社員の男(42)=山口県光市虹ケ丘2丁目=と共謀して、今年7月下旬から8月上旬にかけて開催された全国高校野球選手権で、出場校49校を8つのグループに分け、優勝校と準優勝校が出るグループを予想する野球賭博を開き、複数の客から1口1000円で合わせて636口、63万6000円の申し込み受け付けて利益を得たとされる。
この賭博には合わせて63万6000円の申し込みがあり、少なくとも山口県内に住む18人が野球賭博に参加したことが確認されていて、いずれも書類送検されている。
判決で安達裁判官は、「25万円の利益を上げていて小規模とは言えず、被告は主導的な役割を果たしている」とした一方、被告が罪を認め反省していることを考慮し、執行猶予付きの判決をとした。
共謀した会社員の男の判決は12月22日に言い渡される予定。