◀関連記事
警視庁は14日までに、密造された拳銃や実弾などを知人の暴力団関係者に譲り渡したとして、元暴力団組員で僧侶の開発喜成容疑者(49)=福島県郡山市大槻町=を銃刀法違反(拳銃と実包の有償譲渡)の疑いなどで逮捕した。

開発容疑者は今年1月15日夜、茨城県笠間市のサービスエリアやその周辺で、回転式拳銃1丁や実弾4発などを知人の暴力団関係者で無職・藤田純被告(42)=東京都日野市=に数十万円で譲り渡した疑いが持たれている。
警視庁が、藤田被告の拳銃所持情報を入手して1月に捜査を始め、3月12日に山梨県上野原市にある藤田被告の親族宅の倉庫で、さび止め目的で大量のグリースが塗られ、紙にくるまれプラスチック容器に入れられた回転弾倉式拳銃1丁と実弾4発などが押収され、藤田被告は銃刀法違反の疑いで逮捕・起訴された。拳銃は密造されたもので鑑定で殺傷能力があることを確認された。
その後、押収したスマートフォンの解析などの捜査から、拳銃などの入手先として元暴力団組員で僧侶の名刺を持ち、福島県内の寺で布教活動をしていた開発容疑者の関与が浮上した。
開発容疑者は、調べに対し「話したくありません」などと供述して容疑を否認していて、警視庁は拳銃の入手ルートなど調べを進めている。