東京地検は5日、東京都足立区でベビーカステラを販売する男性に、「誰の許可で店を出してるの」「明日もここで商売したら店をぶち壊す」などと脅迫したとして暴力行為等処罰法違反(集団的脅迫)や威力業務妨害の罪で逮捕されていた、指定暴力団・極東会系松山連合会傘下「服部一家」総長(47)ら3人について、暴力行為等処罰法違反罪については不起訴処分とした。地検は不起訴の理由を明らかにしていない。

東京地方検察庁
この事件は今年1月2日、足立区にある西新井大師近くの駐車場で、キッチンカーでベビーカステラを販売していた男性(当時49)に対し、「誰の許可で店を出してるの」「俺たちは西新井でベビーカステラは1店舗しか認めてない」「明日もここで商売したら店をぶち壊す」などと脅迫したとして総長ら3人が暴力行為等処罰法違反(集団的脅迫)の容疑で逮捕されていた。
男性はこの翌3日も同じ場所で営業していたところ、服部一家幹部・阿部穣司容疑者に消火器を顔に噴射された上、キッチンカーの中に消火器を投げ入れられ、消火剤が散乱した車内は清掃のため4~6日、営業ができない状態になったという。
男性は目などに痛みを訴え呼吸困難になり、キッチンカーの清掃とメンテナスには46万円を要する被害にあっていて、地検は服部一家幹部・阿部穣司容疑者を威力業務妨害の罪で起訴している。