大阪府警捜査4課などは26日、指定暴力団・六代目山口組系「三代目弘道会」傘下の幹部を殺害するため、拳銃や実弾を隠し持っていたとして、指定暴力団・神戸山口組系四代目山健組傘下「五代目健竜会」幹部で、「二代目中田組」組長・西川良男容疑者(53)=大阪市都島区中野町5丁目=と、同組員・岸田和樹容疑者(49)の2人を銃刀法違反(加重所持)の容疑で再逮捕した。
大阪府警察本部
2人は今年7月4日、弘道会傘下の幹部を殺害するため、大阪市都島区の岸田容疑者の自宅で拳銃2丁や実弾25発などを隠し持った疑いが持たれている。調べに対し、西川容疑者は「何も知りません」と容疑を否認している。
府警は、今年3月20日に大阪市中央区谷町6丁目の空堀商店街にある山口組系「三代目織田組」の本部事務所に盗難車が突っ込んだ事件で、7月4日に西川容疑者と岸田容疑者を含む7人を建造物損壊容疑で逮捕していた。
同日、府警が岸田容疑者の自宅を家宅捜索したところ、拳銃や実弾が見つかった上、岸田容疑者の携帯電話に弘道会傘下団体の組織図や、ターゲットとなる組幹部の顔写真のデータが入っていた。
府警は、山口組分裂に伴う抗争事件とみて捜査している。