兵庫県警は24日、今年6月に兵庫県尼崎市の路上で男性に暴行を加えたうえ車に乗せて連れ去り、その後殺害したとして、指定暴力団・二代目東組系「三代目赤松組」組員・三谷晃平容疑者(27)=大阪府豊能町=と、無職・畠山琢磨容疑者(33)=大阪府和泉市=、無職・江口雄星容疑者(26)=大阪府堺市=、無職の少年(19)=兵庫県尼崎市=の4人を殺人容疑で逮捕した。
兵庫県警察本部
県警は7月以降に、6月11日午後9時半ごろに尼崎市大物町1丁目の路上で、男性(23)の顔面を殴る蹴るなど暴行を加えた上、無理やり車に乗せて連れ去り、大阪府能勢町の家屋で刃物で足を突き刺すなどして翌日12日午前0時50分ごろまでの間、監禁したなどとして、再逮捕された4人を含む男女10人を逮捕監禁容疑などで逮捕していた。
再逮捕された4人は、6月12日午前1時ごろから午前2時ごろまでの間に、監禁していたこの男性を殺害した疑いが持たれている。4人は男性を殺害後、車を複数台使用して京都府南丹市を経由し、高知県まで運んだとみられている。
事件当時、男性の叫び声を聞いた近隣住民から110番通報があり、警察官が現場へ到着した時には、すでに車は走り去っていて、男性はそのまま行方が分からなくなっていた。県警は、被害者男性の携帯電話をGPSで追っていたが、山中で途切れたといい、男性が殺害された可能性が高いとみて捜査していた。
遺体はまだ発見されてなく、県警は男性の遺体の捜索を続けるとともに、何らかのトラブルがあったとみて殺害に至った経緯など調べを進めている。