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警視庁は12日午後、ホストクラブに通っていた無職の女(28)=住所不定・詐欺罪などで公判中=に違法な高金利で現金を貸し付けたとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「六代目清水一家」組員・石川健一容疑者(53)=東京都新宿区西新宿5丁目=が出資法違反(超高金利)の疑いで逮捕された事件で、清水一家の本部事務所を捜査員などおよそ20人態勢で捜索した。
警視庁本部
石川容疑者は2022年11月、ホストクラブ通いで売掛金など金に困っていた無職の女(28)=住所不定・詐欺罪などで公判中=に現金30万円を貸し付け、2023年9月までに法定の約2.8倍の利息78万円を受け取った疑いが持たれている。石川容疑者は1日あたりの上限利息が0.3%のところ、女には約0.8%で貸し付けていた。
警視庁が2024年11月にSNS型ロマンス詐欺をしたとしてこの女を詐欺容疑などで逮捕、起訴していて、その後、別の恐喝事件で石川容疑者の自宅を家宅捜索した際に、この女の借用書が発見された。
金を借りていた女は、2019年ごろからホストクラブに通い始め、ロマンス詐欺でだまし取った計約7000万円以上をホストクラブで使い込み金に困っていたところ、ホストクラブで知り合った男性から石川容疑者を紹介されたと説明していて、石川容疑者は調べに対し、「女性から法外な利息を取った」などと容疑を認めている。
警視庁は、石川容疑者がホストクラブ通いで売掛金など金に困った女性らを対象に、ほかにも同様の高金利で金を貸し付けていたとみて、清水一家の組織的な関与の有無や金の流れなど調べを進めている。