沖縄県警は8月31日までに、男性をホテルや車内に監禁して暴行した上、目隠しをして斜面から転落させて重傷を負わせたとして、指定暴力団・旭琉會系「二代目沖島一家」組員・親川寅大容疑者(27)=沖縄県島尻郡与那原町板良敷=と、自称アルバイト・嘉数優虎容疑者=沖縄県中頭郡西原町翁長=、無職の男(19)=住所不定=の男3人を逮捕監禁と傷害の容疑で逮捕した。
沖縄県名護警察署
親川容疑者ら3人は共謀して今年7月27日、男性(20代)を沖縄市与儀のホテルに呼び出して脅迫した上、両足を縛って3日後の30日未明まで監禁したのち、名護市内のホテルに向かうため、男性の両足を縛って拘束したまま軽乗用車に乗せて移動。
走行中の車内で男性を拳で殴るなど暴行を加えたほか、国頭郡宜野座村付近で男性を車から降ろし、目隠しをして斜面を歩かせて転落させ、右足かかとの骨折など全治3か月の重傷を負わせた疑いが持たれている。3人はその後、朝7時45分ごろに名護市のホテル駐車場に男性を置き去りにして逃走していた。
事件当時、犯行を目撃した人から警察に「拉致されている人がいる」との通報があり事件が発覚。通報から約1時間後に無職の男(19)を名護市内で発見して逮捕し、その後の捜査から8月31日までに親川容疑者と嘉数容疑者を逮捕した。
県警は、「捜査に支障がある」として3人の認否を明らかにしていないが、犯行の動機や3人と被害者男性の関係性など調べを進めている。