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公益財団法人「暴力団追放兵庫県民センター」が兵庫県神戸市中央区熊内町9丁目にある特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会の神戸事務所の使用差し止めを申し立てた訴訟について、今月5日に和解が成立し、事務所の土地・建物を売却する意向を示したことがわかった。
登記簿上では同6日付で、事務所の土地・建物が神戸市内の不動産会社に売却されたことが確認され、売買にあたっては兵庫県警が価格の正当性や契約内容を確認したという。
弘道会の神戸事務所
この弘道会神戸事務所を巡っては2019年8月21日、弘道会傘下「二代目藤島組」組員がスクーターに乗って近づいてきた男に銃撃され、重傷を負う事件が発生。
2022年10月31日に暴追センターが周辺住民約40人から委託を受け暴力団対策法に基づき、神戸地裁に事務所の使用差し止めの仮処分を求める代理訴訟を申し立て、神戸地裁は2023年2月に仮処分命令を出していた。
弘道会側は、仮処分の決定を不服として本訴訟を起こすよう求める「起訴命令」を申し立てたため、同年、暴追センター側が提訴していた。