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那覇地検:沖縄拠点の大規模「ヤミ金」グループ指示役ら男2人を起訴

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 那覇地検は14日付で、沖縄県内に活動拠点を置いた「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」による大規模ヤミ金グループの指示役とされる職業不詳・名嘉義鷹容疑者(37)=住所不詳=と、メンバーの職業不詳・仲西智大容疑者(30)=住所不詳=の2人を出資法違反の罪で起訴した。

押収品

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 名嘉容疑者には2024年2月に逮捕状が出され、当初はカンボジアに潜伏しているとみられていたため、外務省が同年5月に旅券法に基づき旅券返納命令を出し、ベトナム当局が2人の身柄を拘束後、今年7月24日にベトナムから羽田空港へ移送中の機内で逮捕されていた。

 2人はすでに逮捕されているメンバーらと共謀して2021年末から2023年8月までの間、交流サイト(SNS)で客を募り、法定金利上限の6倍に相当する違法金利で沖縄県内の30代~60代の債務者4人に計11回にわたり、現金を貸し付けて違法な利息を得た疑いが持たれている。

 このヤミ金グループはSNSなどを使って全国の客を誘客し、600人以上に計約4億円を貸しつけ、億単位の利益を得ていたとみられ、警察庁が「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」と判断していた。これまでにメンバー9人が逮捕・起訴されていて、いずれも那覇地裁で有罪判決が下されている。

 このヤミ金グループの取り立ては悪質で、SNSで客を募り、返済が滞った場合は職場などに電話をかけ続ける行為を繰り返し、返済できない債務者には、ヤミ金の送金や現金の回収役を強要したり、闇バイトを持ちかけたりするケースもあり、女性の債務者は「売春して返せ」と迫られ、売春行為を強要させられたとして警察に相談したケースもあった。

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