営利目的で大麻草栽培、約4670万円相当の違法薬物所持などで男女7人を逮捕

　福岡県警は５日までに、大阪市や福岡市のマンションで営利目的で大麻草を栽培したり、乾燥大麻や大麻リキッド、MDMA、コカインなどの違法薬物を営利目的で所持したとして、無職・佐々木貴志容疑者（２７）＝住居不定＝ら、２０歳～２５歳の男女７人を大麻草栽培規制法違反（営利目的）や麻薬取締法違反（営利目的共同所持）、窃盗などの疑いなどで逮捕した。県警はいずれの認否も明らかにしていない。

押収された違法薬物や栽培機器など

　佐々木容疑者らは２０２４年１１月～今年５月、大阪市東住吉区と福岡市南区のマンション一室で、営利目的で大麻草を栽培したり、乾燥大麻や合成麻薬MDMAなどの違法薬物を営利目的で所持した疑いが持たれている。

　大阪市や福岡市のマンションなどからは乾燥大麻約６.８キロや大麻リキッド約６４０グラム、MDMA約５００個、コカイン１００グラムなど末端価格で計約４６７０万円相当の違法薬物のほか、大麻草１５０株や栽培道具が押収された。

押収された乾燥大麻やMDMA

　県警が、偽造した運転免許証で不正にキャッシュカードが作られた事件の捜査過程で発覚。これらの口座には２０２４年２月～１０月の間に総額約２３００万円の入金があり、逮捕された７人のうち４人は、偽造運転免許証を使って開設された銀行口座や他人名義の口座から現金を盗み出した疑いが持たれている。

　県警は、佐々木容疑者らが偽造運転免許証を使って開設した口座や他人名義の口座を、薬物密売の入金先にしていたとみて、引き続き捜査している。