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警察官装い高齢女性から現金51万円詐欺未遂 住吉会系「幸平一家」傘下組員ら2人を再逮捕

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 警視庁暴力団対策課は30日、警察官などを装って高齢女性宅に電話をかけ、現金51万円を詐取しようとしたとして、指定暴力団・住吉会の四次団体で、十三代目幸平一家加藤連合会傘下「聡仁組」組員・表雅人容疑者(29)=住所不定、詐欺罪で起訴=と、無職の男(30)の2人を詐欺未遂の疑いで再逮捕した。表容疑者は車で高速道路を走りながら電話をかける移動型の特殊詐欺グループのトップで、無職の男は指示役とみられていて、調べに対しいずれも黙秘している。

表雅人容疑者(2023年7月)

表雅人容疑者(2023年7月)

 表容疑者らは仲間と共謀して2023年5月、佐賀県唐津市の女性(70代)宅に警察官などになりすまして電話をかけ、「あなたに犯罪の嫌疑がかけられている。あなた名義の口座の現金が犯罪のお金かどうか調べなければいけない」などとウソを言い、「捜査協力でお金を振り込んで」と指示し、現金51万円をだまし取ろうとした疑いが持たれている。

 女性が銀行で現金51万円を振り込んだあと、帰宅中のタクシーで違和感に気付き、タクシーの運転手に相談して110番通報し、送金は停止された。

 この特殊詐欺グループをめぐっては、車で高速道路を移動しながら詐欺の電話をかけるなどして2021年から2023年にかけておよそ65件、被害総額1億3000万円の特殊詐欺に関わったとみられ、これまでに24人が検挙されている。

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