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静岡地裁浜松支部で23日、今年4月に静岡県浜松市の喫茶店駐車場で男性が日本刀で切り付けたとして、傷害罪などに問われている特定抗争指定暴力団・六代目山口組系二代目國領屋一家の元組員で「鍛冶町一家」の十三代目総長だった野嶋秀樹被告(51)=静岡県浜松市中央区幸2=の初公判が開かれ、検察側は「殺傷能力の高い日本刀で切り付けるのは、命を落とす危険性もある悪質な犯行」として、野嶋被告に懲役4年を求刑した。
静岡地方裁判所浜松支部
野嶋被告は今年4月25日午前1時頃、浜松市中央区領家にある喫茶店の駐車場で、國領屋一家本部長で「二代目渡邊組」の植原秀之組長の足を日本刀で切り付け重傷を負わせた罪などに問われている。
野嶋被告は事件当時、殺人未遂容疑で公開指名手配され、同月28日正午すぎに1人で静岡県警浜松東警察署に出頭し、逮捕されたが、静岡地検浜松支部は5月20日に傷害罪に切り替えて起訴していた。
初公判で野嶋被告は、「被害者に殴られ、身を守るために犯行に及んだ」と起訴内容を認め、弁護側は「日本刀は威嚇のために持って行ったもので、被害者の救護もしている」として減刑を求め、裁判は即日結審した。
判決は8月15日に言い渡される予定。