警視庁は16日までに、債権の回収名目で会社社長の面会を要求したなどとして、指定暴力団・住吉会傘下組員・高野俊介容疑者(50)=埼玉県上尾市仲町=と、同組員・高田拓馬容疑者(34)=埼玉県桶川市加納=、職業不詳・霜村広士容疑者(36)=神奈川県横浜市磯子区岡村=、神奈川県警藤沢北署の警務課巡査長・松本享之容疑者(36)=神奈川県横須賀市佐原=の男4人を強要と強要未遂の疑いで逮捕した。
警視庁本部
4人は共謀して今年4月30日と5月2日、東京都板橋区の路上で飲食関連会社の役員で経理担当の男性(63)に対し、債権の回収名目で「社長に連絡をして会わせろよ。連絡が取れるまで毎日来るぞ」などと言って同社社長への面会を迫った上、男性に「私が社長に会わせます。できなかった場合責任を持ちます」と念書を書かせた疑いが持たれている。男性役員が両日とも110番通報して発覚した。
松本容疑者は事件当時、現場で見張り役などを務めていて、高野容疑者らと知り合いだった霜村容疑者とは高校の同級生だったという。
警視庁は、霜村容疑者の指示を受けて松本容疑者が事件に関与したとみて、4人の関係性や事件に至った詳しい経緯など調べを進めている。