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東京地裁で11日、「ルフィ」などと名乗る指示役らのグループによる一連の強盗事件で、実行役を勧誘するリクルーターとして、強盗致傷幇助罪などに問われているグループ幹部・小島智信被告(47)の裁判員裁判の公判が開かれた。
小島智信被告(47)
小島被告は、2022年10月~12月に発生した東京都中野区の強盗致傷事件など3件の強盗事件で、他の幹部に実行役を紹介した罪や、10人に対する特殊詐欺に関わった罪に問われている。
被告人質問で、小島被告は自身の役割について「自らSNSの『X(旧Twitter)』のアカウントを作ったり、闇バイト募集業者を使い募集をかけ、応募者に「タタキ(強盗)ですけど大丈夫ですか」などと確認して強盗の実行役を集めて紹介した」と説明した上で、「実際に誰を使うかは指示役に丸投げしていた」「強盗の手法や場所など計画の詳細は知らなかった」などと話した。
一方で、強盗は「ルフィ」と名乗っていた今村磨人被告(41)=強盗致死罪などで起訴=のビジネスだったとの認識を示し、強盗事件の計画は今村被告が中心に立てていて、小島被告は3件の強盗事件について犯行の日時や場所を知らされておらず、「事件後に聞いた」と主張し、報酬も「なかった」と述べた。