大阪府警捜査4課は1日までに、今年4月に男性を暴行して車で連れ去って監禁した上、男性を現金20万円で売り飛ばそうとしたとして、半グレグループのリーダーで自称会社員・上平竣容疑者(30)=大阪府大阪市浪速区敷津西=と、同グループメンバーで会社員・岡崎佑奏容疑者(23)=大阪市平野区=、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のリーダーで無職・高野力容疑者(24)=大分県大分市三佐=と17歳から19歳の少年3人の計男6人を生命身体加害略取と監禁、人身売買未遂の疑いで逮捕・送検した。
大阪府警察本部
岡崎容疑者と少年3人は共謀して今年4月7日午前5時ごろ、SNS上でトラブルとなった男性(当時19)に奈良県奈良市内の路上で暴行を加えて車に押し込み、高野容疑者の指示で大阪府東大阪市内の集合住宅まで連れ去り、約6時間半にわたって全裸で監禁した上、高野容疑者が上平容疑者に「被害者を支配する権利」として男性を現金20万円で売り渡そうとした疑いが持たれている。
上平容疑者は「松本イサト」と名乗り、地下格闘技の参加者などが集まる半グレグループ「松本狂う」のリーダーで、メンバーの岡崎容疑者は「カルテル」と名乗っていた。
高野容疑者は「183」と名乗り、約6000人が加入する口喧嘩をするために集まったサークルで匿名・流動型犯罪グループ「プレステージ」のリーダーだった。
被害者の男性はプレステージの元メンバーだったが今年2月に脱退。脱退後に高野容疑者の悪口を言ったり、少年らの動画を晒したりしていた上、上平容疑者ともSNS上で言い争いをしたことが事件のきっかけとなったとみられ、男性が腹痛を訴えて集合住宅からコンビニエンスストアに逃げ込み、トイレから警察に110番通報して事件が発覚した。同課は6人の認否を明らかにしていない。